2014年11月24日月曜日

サチコは眉がいのち

『サチコは眉がいのち』

すこし前の話。

サチコは、DNAの問題上、眉が薄い。
化粧はあまりしないサチコであるが、眉だけは欠かさず描く。
社会人になってから、ずっと。
欠かさず描く。

眉の描きかたで顔が変わる、とも思っている。
こだわって描く。

それがこの間、1週間に2日も眉を描き忘れたのである。
不覚だ・・・。

なのに、1日目・・・誰も気づかない。
夕方、ハルちゃんに
 「いつもと違わない?」
と顔を指さして問うてみた。
 「え?・・・分からないけど」
と言われたので、眉を指さして問うてみた。
サチコ:「いつもと違わない?」
ハルちゃん:「え?どこが違うが?」
サチコ:「・・・まゆ」
ハルちゃん:「気付かんかった~」

2日目・・・誰も気づかない。
お店に来てくれたお客さま Aさんに問うてみた。
サチコ:「いつもと違わない?」
Aさん:「え?違わないよ」
サチコ:「今日、眉描いてないがぁ~。
     ほら、薄いやろぉ~」
Aさん:「そう?分からなかったぁ~」

もう一度言う。
サチコは、数十年、眉をこだわって欠かさず描いてきた。
なのに・・・である。
今までのこだわりは何だったのだろうか?
人のこだわりとは、他人にとってはどうでもいいものなのだろうか。
(・・・と、こんな深く考える必要もないのだが)
最後に言う。
サチコは眉がいのち。