『つまらない人生ですが…』
ハルちゃんが、知り合いのおじさんから漆器のお皿やそばちょこなどご膳に使う
食器を仕入れてきた。
お店のランチに大切に使わせていただきます。
食器を取り出した後、木箱を片付けようとした…
ゴトンッ!
と木箱の中にサチコの片足が入り、バランスを崩した…
ガタンッ!
と車の後ろに体を強く打ち
イタッ!
と声をあげた。
それを見ていたハルちゃんが
「なんで、そんなところに足入れれるかなぁ~。
さっちゃんって面白いよね~。
面白いってよく言われるやろ~。」
サチコが答える
「そんなこと言われないよ。
つまらん人生を送ってきました。」
ハルちゃんが笑いながら
「普通そんなこと言わないよ。
やっぱり面白いわ~。」
ちょっとしたヘマはよくしますが…。
そんなハルちゃん と サチコ は、
ほそ~く なが~く ゆるぅ~っと お店を続けよう
と話しています。
棒編みが得意なハルちゃんが、
ハルちゃん: 「私たちが年とって、おばあちゃんになったら
”さっちゃん、寒くなってきたねぇ~
なんか編んであげようかぁ~
何がいい~?”
って話してるかなぁ~。」
サチコ : 「そして、
”じゃぁ、ひざ掛けでも編んでもらおうかなぁ~”
って答えてるんかなぁ~。」
ハルちゃん: 「そうならいいねぇ~。」
サチコ : 「それで、次の日も同じ会話してたりして~。
”さっちゃん、なんか編んであげようかぁ~”
って。」
ハルちゃん: 「それはコワイね…」
お店に作品を置いてくださってる作家さん や 教室を開いてくださってる先生たち
とも、おばあちゃんになってもつながってたいな。
A.Y.C で出会った方々とも…。