2010年12月26日日曜日

お気に入りのブーツ



『お気に入りのブーツ』

サチコのお気に入りのブーツ。
15年ほど前に買っただろうか・・・。
靴底がちょっと変わっていて、ファスナーが後ろに付いていて、
マジックテープでペタッとバンドを巻きつけて、スポーティな形が
好きである。
皮が軟らかくて履きやすいところが好きである。
中途半端な長さも好きである。

そのブーツが、5年ほど前から壊れ始めた。
靴底が ”ぱかっ” と割れ始めた。


↑ ”ぱかっ” と・・・。

最初は、瞬間接着剤を付けてみたのだが効果はなかった。

2年ほど前、ブーツを買った某有名メーカーに だめもと で修理が
できるかどうか調べてもらった。
結果・・・
 店員 :「修理するためには、金型で靴底を作っているのですが、
       最低3500足分作らないといけません。
      それでも修理しますか?」
と強い口調で言われ、
 サチコ:「いえ、とんでもありません。 だめもと で聞いてみただけ
       なので・・・できないならできないで・・・」
とだんだん声が小さくなるサチコであった。

それからも、騙し騙しブーツを履いていた。
(過酷に働かせるサチコである)

そして、今年。
雪が降り始め、そろそろブーツにがんばってもうらおうと店に履いて
きた。
内履きの靴に履き替えるため、左のブーツをぬごうとした。
右足のかかと を 左足のかかと にかけて、左足を上げた。
その瞬間である。

 ”ベリッ!!”

音がした。
下を見た。

 ”ひょえぇぇぇぇぇぇぇ~!!!”

思わず叫んだ。
無残にも靴底がかかとから”べろ~ん”と剥がれていた。


↑ ”べろ~ん” と・・・。

とほほほほ・・・である。
壊れたブーツを片手に持ち、呆然とブーツを見つめるサチコ。
漫画のような出来事である。
どこからか視線を感じて、目を移すと・・・笑いをこらえるハルちゃんの
姿が。
はははははっ・・・である。
本当に漫画のようなシーンである。

それでもなお、なんとかして履けないものかと考えているサチコである。
腕のいい靴の修理屋をご存知の方、教えてください。