2010年9月1日水曜日

ハエ、とまる

      
『ハエ、とまる』

お店で片づけ中の出来事。
ドアを開けると、一匹のハエが入ってきました。

サチコのまわりを旋回したかと思うと、肩にとまる。
旋回したかと思うと、背中にとまる。

実に、嫌な感じである。

ハルちゃんから、
 「着ている服がウ○コ色してるからじゃな~い?」
と言われ、サチコは
 「違う!木の色だからだよ~!」
と強く反論。
頑なに反論。
(どうして、そこまで・・・反論)

ただ、心の中では・・・
 ”はっ! もしかして臭うからか??
  確かにすごく汗はかいたけど・・・そこまで臭くは・・・”
 (くん、くん、と自分のにおいを嗅いでみる)
 ”うぅ~ん、大丈夫だよなぁ~。
  はっ! もしかして加齢臭か??
  加齢臭がするのか??
  この私からぁぁぁぁ~?!
  いや、そうじゃない、そんなはずはない・・・。
  うん、違うな。うん、違う。”
・・・と、たかがハエに思いは葛藤するのである。

そのうち、ハエはまたもや旋回し、今度はサチコのひとさし指にとまる。
じ~っと指にとまるハエを見ていると・・・
 指輪に見えてきた。

ハエの指輪・・・実にうれしくない。

できれば、キレイなものに囲まれたいものだ。
できれば、キレイな指輪がいい。